修理事例

カワサキ Z1000 車検整備

この手のバイクで一番難儀するのはプラグ交換あるいは焼け具合の確認である。

大体の場合はガソリンタンクの下にあるエアクリーナーケースを外さなければプラグに到達できない。到達しても今はやりのダイレクトイグナイターのおかげでそれを外すためにかなりの時間を要する。

まず最初にガソリンタンクの前方を持ち上げるためにほとんどの左右のカバー類を外すことから始める。そのカバーが多数のネジと爪のはめ込みで形成されていて、一歩間違えば爪を欠いてしまうので慎重にやらなければならない。慣れれば簡単だろうが、私のようにいつも旧型バイクしか扱っていない者には大変な作業なのである。

この間やったスズキのハヤブサはタンクの前方を持ち上げておくのに専用の特殊工具が用意されているが、カワサキにはその用意がないので最初は木の板で支えていたが邪魔になって作業しにくいので、ユーチューブで見つけた紐で後方に引っ張る方法に変更した。この方がずっと作業しやすかった。

メーカーに望むことはダイレクトイグナイターをワンタッチで外せる方法を考えて欲しいことと、今回も一番シリンダーのダイレクトイグナイターを外すのにメインのワイヤーハーネスをいったんどけねばならなかったのであるが、こんなことをしなくてもいいように設計して欲しいのである。

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