修理事例

長期未使用車 スズキ ブルーバード800 復活

平成21年(2009年)にナンバーを返納して15年ぶりに車検を取るということで
スズキBOULEVARD800(ブルーバード800)が持ち込まれた。
オーナーはガソリンを満タンにしておいたというが、それでもかなりの錆が発生していた。
ガソリンがかなり減っていたし、ガソリンに浸かっている部分の錆の方が空気に触れていた部分より錆の発生がひどかった。

ただ今までキャブ使用のタンクの錆取りは何回も経験しているが、燃料噴射のバイクのタンク掃除は初体験である。どこが違うかというとタンクキャップ側は同じであるが、裏側がキャブの場合は燃料コックを外せば穴が小さいので洗浄液を入れた場合塞ぎやすい。燃料噴射の場合は裏に燃料ポンプの大きな穴があり、これをどうやって塞ぐか悩んだ末アルミ板を加工して付いていたOリングを介して塞ぐことにした。
それと今までタンクキャップ側を塞ぐのに苦労していたが、ユーチューブである販売店が自作した治具で塞いでいたのを見て私も作ってみた。これがすごく威力を発揮してタンクを裏返しにしても洗浄液を一滴も漏らさなくともよくなった。早くこのユーチューブを見つければよかった。これでタンク上面の裏側も綺麗にすることができる。


タンクを洗浄して乾かして燃料ポンプを装着して組み付け新しいガソリンを入れて
ポンプが壊れていないようにと念じながらセルボタンを押す。
2、3回クランキングしたら見事15年ぶりにエンジンが始動してくれた。

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